つくることとか思うこととか。Tonaliのブログ

大学で制作、企画を行うTonaliがつらつら語る、思考アーカイブ。

ものづくりしたい初心者必見!チームでの制作のやり方 with 恋の詩完成までの経緯

みなさん、もの、作ってますか?

 

おそらくこの記事を見ている頃には、春日LTで「恋の詩」が公開されたことでしょう、ご覧いただきありがとうございます。(まぁ、まだ書いている段階では春日LTはむかえてないが笑)

 

ちなみにその「恋の詩」はこの作品です。

www.youtube.com

 

で、なんで春日LT後にこのブログを書いているかというと、LTでは語れないだろうなーというところを補足説明を含めて、好きな人が読みたい用に作りました。なんでLTで言わないかというと・・・

 

 

 

作品の尺が伸びちゃった(てへぺろ

 

 

 

もともとは作品発表後に、大学に入って来た新入生に対して、どうやったらチームで作品を作っていくのかというのを、今回作った「恋の詩」を元にプレゼンするはずだったんです。でもー、持ち時間に対して作品の尺が大きくなっちゃったんでここに書いていきます。ぜひ、チームで作りたい人は参考にしてください。

 

 

step1:全てはここから始まる!企画(内容)を考えよう。

 まぁ、当たり前ですが最初はどういうのを作って行こうというのを考えます。ここを考えるのが所謂プロデューサというやつです。(まぁ、それだけじゃないけど)

内容を考えるにあたって、コンセプトを考えます。このとき、いろんな参考書などには誰に向けて作るのか、どういう時の為に作るのか、とか色々決めてから作れ!とありますが、最初の頃はそういうの考えなくていいです。

個人的にですが、最初はそういうの考えないで自分のしたいことをこなしていった方が楽しいと思います。楽しいと続きやすい。それで、上のようなことを考える時が来たら、「自分も成長したなー」と自分を褒めてあげてください。

しかし、自分の好きなことをして良いのですが、推奨したいことがあります。それは

 

 

 

関連事項のサーベイ(調査)はしっかりと

 

 

 

サーベイって聞くと難しく聞こえますが、要するに自分がやろうと思っている事柄はめちゃくちゃググってた方がいいです。理由はいくつかあります。

 

  • 自分のやろうとしてたことはもういろんな人がやり尽くしている場合がある
  • 表現や、ルールなど、自分のしようとしていることの参考になる
  • 教養になる

 

などなど。大事なのは、他の企画には中々ない、コンセプトを持つことです。

 

「恋の詩」の場合、最初の構想が思いついたのは公共広告機構金子みすゞのやつです。知っている人も多いかな?

 


ACジャパン CM こだまでしょうか (英語字幕付) AC JAPAN COMMERCIAL ENGLISH SUBTITLED

 

こういう、詩を噛みしめるような作品面白いなーって思ってたんですが、似たようなのを探せば、もう他の人が作っているのが沢山出てきます。

そこで、私は舞台を筑波大学で他の作品に対して差別化を図りました。そうすると、筑波大が舞台の詩がモチーフとした作品は調べたところなかったのでこれで行こうと思いました。

 

ここはしっかり考えておいた方が進行がスムーズに進むので頑張りましょう!

まぁ、進めづらいと思ったら、もう一度最初から考えれば良いです。

 

 

step2:早速オファー!必要な技術をリストアップする

さー、ここまで企画内容ができたとしましょう。「恋の詩」に当てはめると、この時点で僕は「イラストと詩を織り込んだ、心温まるもの作りたいなー、しかも筑波大学が舞台で」って感じですね。ここで制作にあたって必要と思われる技術をあげていきます。ちなみに、私の専門は映像、メディア、編集になるんですが、困ったことに、絵も、詩もかけません、イラストと詩がモチーフなのに。

 

 

詰んだ・・・。

 

 

そういう時のためのチーム制作です。大学内、コミュニティ内には必ずと言っていいほど、自分にはない能力を得意としている人がいます。筑波大学に至っては1万7千人いるんだから、まーいない方が不思議ですよね笑。

自分にはない能力がある人にオファーをかけて、どんどん人を集めて行く感じです。つまり、チームで作品を作るには

 

 

 

いろんな人と会って、何を得意、好きと思っている人なのか知っておく必要があります。

 

 

 

え、いろんな人と接するのは緊張するのは苦手って?大丈夫!僕も最初は苦手でした。うちうちで終わらせたい派でした。

 

けど、相手もそう思っているから、お互い緊張しているなら一周回って吹っ切れる感じしませんか?いろんな人と接するのは視野も広がるので、ご飯会などにどんどん誘っていろんな人を会っておくことをオススメします。僕もいろんな出会いの末、生まれた作品、企画があります。

 

人と会うのが本当に苦手なら、いろんな人のTwitterを見て、何が好きで、得意としているのか覚えておきましょう。そして、DMで思い切ってオファーしてみましょう。経験上、能力がある人、好きな人はお話に乗ってくれるケースが多いです。

 

もし断らなくてもしょげないでください。ダメな時はあります。その時はお友達のお友達を頼りにするとかで見つけましょう。たくさんの友達がいる人とお友達になると、いろんな人とも出会いやすくなります。

 

ともかく、チームでの制作となるとコミュニケーションは重要になってくるので、いろんな人に会ってみましょう!最初は、「あなたはどこ出身?」みたいな簡単な会話からでいいです。人とのつながりを大切にしましょう。

 

step3:メンバーは揃った・・・、で、どうする?

企画書も作り、メンバーも揃いました。次に活躍するのもプロデューサーです。

 

揃ったら次は、完成までのスケジュールを立てます。この期間は、A工程だからこの人が仕事をして、次のB工程はあの人がやるから、ここの時期はあれあれで・・・。という感じで進めます。

 

ここで、重要なのは・・・

 

 

 

人って結構忙しいということです。

 

 

 

例えば、ある工程で五人必要な場合、五人が同時動けるようになるためには、五人とも空いているスケジュールを探すことです。これが大変。大量の汚水をろ過するときに出てくる水が少ないみたいな感じですね。まー、スケジュールが合わないことはしょっちゅうです。

 

ですので、何かお願いする際はせめて3週間前、1ヶ月前にお願いしときましょう。他の予定を先回りしてとっちゃいましょう。

 

とにかくスケジュールを合わせるのが一つの山と思ってください。プロデューサの腕の見せ所です!

 

いつも使ってる便利なサイトご紹介します。

chouseisan.com

 

「調整さん」というやつです、簡単にメンバーのスケジュール調整ができます。LINEスケジュールという手もあるんですが、あれだと、携帯しか受け付けておらず、パソコンからはできないのであまりオススメしません。

 

 

「恋の詩」の場合のスケジュールはこんな感じでした。

 

 

詩の制作の制作開始(12月ごろ)

 

↓ 1ヶ月半くらい

 

詩が完成、同時にイラストのお願い(1月末ごろ、2月半ばごろ?)

 

↓ 2、3ヶ月くらい

 

イラスト完成、声優さん収録(4月半ば、末)

 

 

撮影、同時に編集開始(五月半ば)

 

 

完成(5月末)

 

いろんな人が絡むと制作期間も考慮に入れないといけません。スケジュールを立てる時は、みんなに無理がかからないようなスケジュールで進めていきましょう。

 

 

step4:準備は整ったあとは手を動かすだけ!制作開始

ここまできてようやく制作が始まります。長かったですねー。まぁ、ここまで準備しないと円滑に進められないってことです。しかし、あとはもう手を動かすだけです。作品作りに没頭できます。ここが一番楽しいですね、やっぱり笑。

 

ここはもう手を動かすだけなので、恋の詩での制作現場をちょろっと。

 

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これは僕の部屋ですね、実験会場。壁に貼っているのは絵コンテで逐一確認したいときにめっちゃみてました。で、上に同じ絵がぶら下がっていると思うんですが、これは紙質とか、印刷の方法を変えてみたり、色味を比較、確認しやすいようにしてたやつですね。壁とか、ぶら下げるやり方、結構効率よくなるのでオススメです。

 

 

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 これは撮影現場の一部です。今回演出は僕が手かげたんですが、一つの試みとして、2次元のイラストをどのようにして、3次元の現実に召喚させるかというのが僕の中にありました。いろんな試行錯誤の末、透明なガラスに絵を貼り、筑波大学に可愛いイラストを召喚するという演出で試みましたが、どうでしたか?笑 

 

 

 

そうして、制作して細かいところを詰めて完成に至るわけですね。ここまでお疲れ様でした!

 

 

最後に・・・

チームで作るのはとても楽しいです。春日の人(mast、klis)の人はものを作る人がたくさんいるから、ぜひ自由に動ける大学生活で仲間と一緒に作品を作る喜びを感じてください。長くなりましたが、この内容が少しでもためになるものでしたら幸いです。

 

あと、もうすでに、新企画も進めていますのでご期待ください笑。

 

良い、制作ライフを〜、Tonaliでした。